40代からの「引き算」の暮らし。シャボン玉石けんが教えてくれた、飾らない心地よさ

せっけん本来のシンプルさに惚れました。白い背景に、白いせっけんが一つ置かれている様子。

40代半ばを過ぎたころ、朝、目を覚ますたびに「なんだか体が重いな」「今日もなんとなく体調が悪いな」と感じる日が増えてきました。

かつての私は、そんな不調を解消しようと、新しいサプリメントを試したり、流行りの運動を詰め込んだりしていました。

でも、本当に必要だったのは、何かを足すことではなく、過剰なものを「引く」ことだったのです。

「足す」より先に、「引く」ことから始めた私の40代

きれいな水で手を洗う様子。水しぶきが飛んでいる。

長年飲み続けていた鎮痛剤や、知らず知らずのうちに摂りすぎていた食事。

今の私の不調は、そうした「過剰さ」の積み重ねかもしれない。そう気づいたとき、私は「引き算」の暮らしを始めることにしました。

そのひとつが、毎日肌に触れ、口にするものから、余計な化学物質を減らしていくことでした。

そこで思い出したのが、昔から耳にしていた「シャボン玉石けん」の存在です。調べてみると、そこには驚くほどひたむきな、引き算の歴史がありました。

1974年、当時の社長は売上の99%を占めていた合成洗剤の製造を、すべてやめる決断をしました。

きっかけは、社長自身の全身を襲った原因不明の湿疹が、無添加石けんを試したところ、わずか1週間で良くなったことだったそうです。

「身体に悪いとわかった商品を売るわけにはいかない」

その信念を貫いた結果、会社は17年もの間、赤字が続き、100名いた従業員は5名にまで激減しました。

それでも守り抜かれた「健康な体ときれいな水を守る」という理念は、今の私の「心地よさを優先したい」という想いに、ぐっと静かに響きました。

過剰な香りに疲れた心に届く、石けん本来の「シンプルさ」

整理されて清潔な浴室。白いタオルと白いせっけん。傍らには花瓶に生けられたかわいい野花。

お店に行けば、華やかな香りの洗剤や、過剰なまでの「しっとり成分」を謳う商品があふれています。

以前はそれが当たり前だと思っていましたが、いつの間にか、その強い香りにどこか疲れを感じるようになっていました。

シャボン玉石けんの「無添加」は、とても潔いものです。

  • 酸化防止剤(EDTA-4Na等)や香料、着色料は一切使わない。
  • 汚れを落とす成分は、天然油脂から作られた純石けん分のみ。

実際に使ってみると、驚くほどシンプルでした。特にしっとり感までは感じませんが、特にすすぎの時の余計なものが肌に残らない「まっさらな感覚」が、私にはとても心地よかったのです。

髪を洗うときも、最初は「ごわごわするかな?」と少し不安でしたが、すんなりと馴染んでくれました。

強い香りが溢れる毎日の中で、石けんのシンプルさに心がほっとしました

10日間という「尊い時間」をまとう贅沢

浴槽内で、白いせっけんのアップ。お風呂から湯気がたっている。

シャボン玉石けんが作られる工程を知り、私はさらにこの石けんが好きになりました。

現代の多くの石けんは、わずか数時間で作られる「中和法」という製法で作られています。

しかし、シャボン玉石けんは、職人さんが釜の前に立ち、約1週間から10日間もかけてじっくりと炊き上げる「ケン化法」を守り続けています。

  • 職人の五感で品質を見極める: 気温や湿度の変化に合わせ、釜の音を聞き、時には石けんをなめてアルカリの残り具合を確認するほど、手間暇がかけられています。
  • 天然の保湿成分が残る: じっくり熟成させることで、油脂に含まれる天然のグリセリンが石けんの中に自然な形で溶け込みます。

効率を追い求める現代において、10日間もかけてひとつの石けんを作る。

その「待つ時間」を惜しまない姿勢は、私たちが筆文字で一文字を丁寧に綴る時間とも、どこか似ている気がします。

作ってくださって、ありがとうございます!

石けんを手に取るたび、そんな温かな気持ちが生まれます。筆の時間も、そんな「ありがとう」の循環の一部になれたらいいな、と願っています。

私のお気に入り「お裾分け」リスト

お気に入りの泡タイプの商品紹介。固形石鹸は泡立てネットに入れるのがおすすめ。

今の私が毎日愛用している、お気に入りの「引き算アイテム」を2つご紹介しますね。

どちらも泡で出てくるので、手間なし、すすぎも楽ちんです。

  • 全身ケアソープバブルガード:
    髪・顔・体中これ1つでOK。シンプルな成分だからこそ、洗い流したあとの肌が呼吸しているような軽やかさがあります。

  • 台所用せっけん:
    手肌への優しさを一番実感しているのがこれです。強い香料が食器に残らないのも、お料理をするときの小さな安心感につながっています。

【大切なおねがい】
ここで紹介している内容は、私が実際に試して心地よいと感じた「体験」のお裾分けです。お肌の状態や体質には個人差があります。特に、合成洗剤から石けんへ切り替える際は、ご自身の判断と責任において、お肌の様子を見ながら無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

今日のまとめ:心地よく自分を「整える」

食器を洗っている手のアップ、泡立てたスポンジでガラスの食器を持っている。
ここだけは持ち帰って!
  • 「引く」ことで生まれる余白: サプリや美容成分を足す前に、過剰な刺激や香りを手放してみる。
  • 10日間の誠実さをまとう: 効率よりも「想い」を優先して作られたものには、使う人を癒す力が宿っています。
  • 「シンプル」という安心: 強い香りに頼らなくても、清潔な石けんの匂いがあれば、心は十分に整います。


洗うたび、ふっと肩の力が抜けますように 。

わたぼうし
筆耕士
「ゆるく、楽しく、頑張らない」がモットー。自身の経験から、正しさよりも「心地よさ」の中で生まれる生きた文字を大切にしています。 さとう式リンパケアで身体を整えつつ、小筆や筆ペン作品を制作。小筆や筆ペンで綴る作品などはminneのショップで販売中です。
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